「大人の成長」って何だろう?

最近5歳の子供の成長を見ていて、足し算でどんどん吸収していく様に驚かされるばかりですが、一方で改めて大人の成長って何だろうかと考えてしまったりします。結論として思うのは、「変わる事」なんではないだろうかと。

 

抽象的な話になりますが、「3×3×3」の立体が今の自分のキャパだとします。この立体を「4×4×4」にしなければ対応できない状況、例えば置かれている仕事の大きな変化とか、所属している組織の変化とか、役職の変化とか、生活環境の変化とか、家族の変化とか公私問わず様々あると思います。

 

その際、「3×3×3」のそれぞれに単純に「+1」をすれば解決するか、と考えると、これまでの自身の経験上そうでは無い様な気がしています。つまり、「3×3×3」と「4×4×4」では「構造」が違うのではないか。キャパが「3×3×3=27」と「4×4×4=64」で2倍以上なんだから当然と言えば当然な話です。

建物に例えると「構造」なんですが、人だと何か。一番近いのは、少々広い意味になってしまいますが「考え方」ではないかなぁと思っています。「考え方」を一旦ゼロにして新しく再構築出来る事、つまり「変わる事」が成長なんではないかと。

 

逆に「変わることが出来ない」人を「頑固」と呼び、「頑固」な人の特徴は「聞くこと、聴く事」が出来ない事が往々にしてあります。一方で「変わる事」が出来る人は「聞くこと、聴く事」が出来、その上で「考える事」を通して今までの「考え方」を(全部とは言わないまでも)捨てて、再構築出来る人なんではないかと。

言うのは簡単なんですが、実はこの「今までの考え方を捨てて」がなかなか出来ない訳です。それを考えるとき、一つ重要なのはそもそも一体どうやって「3×3×3=27」を習得したのか。

 

アインシュタインの言葉に『「教育とは、学校で習ったすべてのことを忘れてしまった後に、 自分の中に残るものをいう。そして、その力を社会が直面する諸問題の解決に役立たせるべく、自ら考え行動できる人間をつくること。それが教育の目的といえよう』とあります。

 

「習ったすべてのこと」が「27」であり、「自分の中に残るもの」が「3×3×3」と言う「考え方」と言う見方が出来るのではなでしょうか。「考え方」を得るまでの過程は簡単ではありません。そんな苦労をして得たものを捨てる「変わる事」は難しいに決まっています。本当に本当に難しい。

 

大人の成長が「変わる事」なのであれば、全く一筋縄ではいかないなぁと実感しつつ、実は企業も同じなのではないかと思っていいます。スタートアップは正に子供の成長ですが、大企業は大人の成長に当てはまります。

 

自分自身についても、自社についても、顧客企業についても、「変わる事」は大変に難しいです。その難題に取り組み、そして成功する為にいったい何が重要なのでしょうか。それは「何の為に変わるのか」と言う目的や目標ではないかと思います。

自らも変革させながら、目的を明示し変革を先導するのがリーダに重要な資質かもしれないなぁ、と思いつつ自分の不甲斐なさに落ち込むばかりの毎日ですが、その気概を持って仕事も家庭も取り組んで行きたいと常に思っています。

 

佐野 慎介

株式会社電通国際情報サービス