金融機関向けサービス業者のつぶやき

私は地域金融機関の業務をサポートする仕事をしている。

 

時々、田舎に帰ると、事業を営む父から金融機関向け新規サービスのヒントを得ようと、取引している金融機関に対して何を期待しているか?と質問をすることがある。

 

それに対して父は

「特に無い」

「期待してない」

と冴えない答えを返してくる。

 

その主な理由は、

・商売の相談をしても、商売の話に担当者がついてこられない。そもそも、そのような努力をしている節がない。

・毎回担当者が変わるが、質、量ともにコミュニケーションの粒度は変わらない。(ネガティブな意味で)

というものである。

 

金融機関という存在をネガティブにしか捉えていない頑固気質の父にも多少問題はあるのだが、父のような例を見ると、経営者と金融機関の関係が「ドラマのような関係(=ポジティブな関係)」であることは簡単ではないと実感する。

 

私の地元は農業が盛んな土地であり、父も主に農業従事者向けに商売をしている。

近年、市場における後継者問題がより顕著になってきており、農業従事者の数、問屋の数も減少傾向であると聞く。

 

世間では「地方創生」というテーマで、自治体を中心に数多くの取り組みが行われているが、金融機関もその役割を国から求められて行動をしてきたものの、一社一社に対する“点”への取り組みさえ困難な中で、それらを繋いでいく“面”への取り組みとしての「地方創生」は、さらに遥かにハードルが高いと感じてしまう。

 

これまで私は仕事をする上で、「銀行を強くすることが地域を強くする」というロジックで物事を考えていた。しかし、最近では「銀行を強くするだけでは地域が強くなることない」と感じるようになってきた。

 

翻って、自分は何をしたいのか?と自問した時、

・地方をよくしたい(地元・地方が大好きだから)

・楽しい街を増やしたい(地方で遊ぶこと大好きだから)

 

と漠然と自答しているわけであり、日頃の自分の仕事に置き換えた場合、“面”への取り組みのテーマに近いことを目指していると最近気がついた。

 

では、どうするか?

その答えは、金融機関に求めることは難しいわけであり、軸足は、地域、その地域の企業に置くべきと感じている。

 

従来の「金融機関様、一緒に考えましょう」のアプローチはそろそろ止めて、その答えは、地域及び企業に置き、そこから仮説を導き出せるよう、軸足を変えていきたいと思う。

 

金融機関向けサービス業者