キャッシュレスの世界を体験中

まず1年半ぶりの上海、わずか18か月ですが、すごく洗練された印象を受けました。
街中が、良い意味で怪しい感じが減り、スマートになっています。
街がきれいになり、女性も男性もお洒落になり、食べ物も外れが少なくなり、車のクラクションが減り、地下鉄駅構内の通路や地上への出入口での物売りがほとんどいなくなり。。。という感じです。

 

そして今、もっとも感じていることは、個人情報という概念がない社会において、非常に効率的な社会が形成されているということです。他国から遅れていたところから、途中を一気にすっ飛ばして、最先端を突っ走り始めています。

 

今回は、こちらに来て、まず最初に衝撃を受けたことについて。

 

私は中国の携帯会社と契約し、こちらの銀行に口座を持ってから、現金を全く使っていません。
全てスマホを使ってのWeChat Pay(WeChatは中国における日本のLINEに近いサービス)で決済しています。
コンビニ、デパ地下の高級スーパー、ホテルやモールの中のレストラン、街中の中華屋さん、マクドナルドやスタバなどのファーストフード、お洒落なカフェ、大型のスポーツ用品販売店、ドラックストア。地下鉄は、バスでも使える地下鉄カードが主流ですが、最近はアプリをダウンロードしてスマホで乗っている人たちも出てきています。

私の会社のローカル社員の多くから、「財布は持っていません」ということを聞きます。
私も近場のスーパーに行くときは、邪魔な財布は持たず、スマホだけ持って行きます。
駐在員の日本人からは、「んー、最近、現金を使った記憶がない。ATM?前回使った時を思い出せない」という具合に、完全にキャッシュレスの世界が展開されています。

このキャッシュレスの世界、本当に便利です。
そして、お金に対する感覚が、変わっていることも実感しています。

日本にいる皆さんは、「本当か?小さいお店では使えないんだろ。一部の若者だけではないか。」ぐらい思っていると思いますが、市場やお土産屋さんの露店でも使えます。少なくとも、私は、使えない場面に遭遇したことは一度もありません。若者はもちろん、私のような50歳を超えた人たちも普通に使っています。

 

面白いエピソードを1つ。
日本から出張で上海に来た、銀行員の方に聞いた話です。
普段頑張っているローカルスタッフ達を連れて、食事をご馳走するつもりで料理店に行った。しっかりとした店構えのお店に入って、いざ精算のタイミングで日本で利用しているカード(ビザ、マスターのたぐい)を出したところ、「ここでは銀聯なら使えるが、それ以外のカードは使えない。」っと言われ困っていたら、すかさずローカルスタッフがスマホを取り出してWeChat Pay で決済してくれた。ご馳走するつもりが、非常にかっこ悪いことになってしまった。

(最近では、グローバルカードが使えない店も出てきているようです。これも、いろいろな人から聞く話です)

 

こちらの人間にとって、お財布(現金)より大切なものがスマホです。
スマホは、コミュニケーション手段、情報収集手段としてはもちろんのこと、決済手段としての地位を完全に確立しています。
コンビニにATMなど必要ありません。
朝、社員証とスマホだけは絶対に忘れずに、この2つを持って家を出る。
そんな社会がここでは展開されています。

ということで、1回目はこのくらいで。

上海電通信息服務有限公司 総経理 中川